2025.01.20

高額査定に惑わされない！不動産売却のリアルな裏側

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信じていいの？高額査定の裏に潜む危険な罠とは

不動産を売ろうと考えたとき、まず最初に知りたいのは「この土地や家、いくらで売れるんだろう？」ということですよね。最近では、ネットで簡単に一括売却査定ができるサービスが増えてきました。これ、便利なんですが、ちょっと売主の期待を煽りすぎてる場合もあるんです。

そこで今回は、「高額査定」の裏側や、それが本当に信じていいものなのかをお話しします。ぜひ最後まで読んで、後悔のない不動産売却を目指してください！

実際のエピソード：坪10万円も違う査定額の謎

少し前、春日井市で土地の査定依頼を受けたことがありました。私が算出した坪単価は40万円。でも実際は38万円くらいが現実的な価格でしたが、「この価格ならすぐに買い手が見つかる」という判断で、40万円で査定しました。

ところが、売主さんは「他の業者は坪50万円以上で売れるって言ってました！」とおっしゃるんです。本当にそれで売れるなら、私なんかよりその業者にお願いすべきですよね。売主としては当然、少しでも高く売りたいわけですから。

でも、どう考えてもその土地が坪50万円で売れるのは現実的ではありませんでした。近隣の相場や物件の状況を考えると、そんな価格で買い手がつくとは思えない。案の定、後日その業者に確認すると、「50万円で売れるかどうかはわかりませんが、頑張ります」という程度の回答だったんです。売主さんはがっかりしていました。

高額査定の裏に潜むリスク

ネットの一括査定サービスは便利ですが、ここには一つの落とし穴があります。不動産業者は他社と競争しているので、正式な売却依頼を獲得するために、査定額を高めに提示する傾向があるんです。

「他社より高く売れます！」と言われると、売主としてはその業者にお願いしたくなりますよね。でも、実際にはその価格で売れないケースも少なくありません。結果的に「全然売れないので値下げしましょう」と言われ、時間だけが無駄に過ぎてしまうことも。

査定額の本質を理解しよう

不動産仲介の査定価格というのは、「絶対に売れる価格」ではありません。あくまで「このくらいの価格なら売れるかもしれない」という予想価格です。不動産業者がその価格で買い取るわけではないのです。

査定額は、近隣の成約事例や市場動向、物件の特性などを基に算出されます。地元の取引に詳しい業者であれば、大きく外れた査定額を出すことはありません。しかし、一部の業者は高額査定を武器にして依頼を取ろうとすることがあります。

売却成功のためのポイント

複数の業者に査定を依頼する
- 地元密着型の業者を3社程度選んで、相場を確認しましょう。まともな業者なら強引な営業をすることなく、丁寧に対応してくれます。
高額査定の根拠を確認する
- 飛び抜けて高い査定額を出す業者には、「その価格で即買い手がいるのか？」を確認してください。本当に買い手がいるなら、具体的な証明を求めるべきです。
希望価格にこだわりすぎない
- 売主としては高く売りたい気持ちは分かりますが、適正価格での売却を目指す方が、結果的に良い取引になることが多いです。
ネット査定は参考程度に
- ネットでの一括査定は便利ですが、実際の売却価格とは異なることが多いです。現地調査を行わない簡易査定であることを理解しておきましょう。

最後に

相場で坪４０万で売れる土地をあたかも坪３０万でしか売れないように売主の利益を損ねるような業者に騙されないためには複数の業者に査定額を聞けば簡単に回避できます。

売主にとっての一番のリスクは適正価格よりも安く売らされることですが、売れない高価査定で売却依頼をしてしまうのも見破りにくい分、大きなリスクといえます。

ネット一括査定は、売り手が不動産屋に出向くことなく、複数の業者に無料でかんたんに相見積できるというのが画期的でした。しかしその反面で、現地調査や売主面談をしない簡易査定なのにもかかわらず、どんな物件でも高く売れるかのような誇大広告の影響か、業者も依頼をとるがための高額査定が横行するようになりました。ピンポイントで○○円じゃなく、幅の大きい○○円～□□円というアバウトな査定になりがちなので、あくまでネット一括査定は参考程度です。

不動産の売却は人生の大きな決断の一つです。高額査定に惑わされず、信頼できる業者を見つけて、納得のいく売却を目指しましょう。この記事が、皆さんの不動産売却の参考になれば嬉しいです！