不動産売買

【不動産売買と六曜の関係】日柄はやっぱり大安!?友引や仏滅は避けるべき!?

不動産取引日と六曜、大安吉日で契約したい
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不動産取引にふさわしいお日柄とは?

家を買うとか、土地を売るとか、不動産の取引をするときに、お客様がお日柄を気にされるケースはよくあります。売買契約は「大安」の日にしようとか。「仏滅」は縁起が悪いから避けようとか。

昨今はそういうのはまったく気にされないという方も増えていますが、例えば、もし「大安」と「仏滅」どちらかを選べるなら、縁起がいいと言われる「大安」に契約される方が多いのではないでしょうか。

迷信といってしまえばそれまでですが、私は不動産取引をする際、お客様にお日柄を気にされるか確認して契約日などを決めています。

大安?仏滅?六曜(ろくよう)ってなに?

暦(こよみ)には日にちごとに、

  1. 先勝(せんしょう、さきがち)
  2. 友引(ともびき)
  3. 先負(せんぷ、さきまけ)
  4. 仏滅(ぶつめつ)
  5. 大安(だいあん)
  6. 赤口(しゃっこう、しゃっく)

といった吉凶を表す言葉があてはめられており、この6つの吉凶を総称して、「六曜(ろくよう)」といいます。

大安が一番の吉日というのは、お馴染みですね。六曜が記載されているカレンダーをみれば調べたい日の六曜が書いてあるのでその日の吉凶がすぐにわかります。

お日柄を気にされる方は、不動産に限らず例えば、結婚式などの冠婚葬祭や、車の納車日とか会社の設立日など、なるべく凶日を避け、吉日を選んでとり行います。

とは言え、現代人は忙しい。すべてを大安吉日にというのは無理があります。ほかの六曜の吉凶はどうなっているでしょうか。

取引日からみた六曜の吉凶

六曜と不動産取引日との吉凶における相性を見てみましょう。

1先勝(せんしょう、さきがち)「先んずれば即ち勝つ」の意味。早くことを済ませてしまうことが良いとされる日。不動産取引は午前は吉、午後は凶とされるでしょう。
2友引(ともびき)もともとは「共引き」の意味。「友を引く」と葬式は避ける日とも言われる。不動産取引は、朝晩は吉、昼は凶とされるでしょう。
3先負(せんぷ、さきまけ)「先んずれば即ち負ける」の意味。急用は避けるべきとされる日。不動産取引は急なものや午前の取引は凶、午後なら吉とされるでしょう。
4仏滅(ぶつめつ)万事に凶であるとされ、六曜の中で一番の大凶日。不動産取引も遠慮したい凶日とされるでしょう。
5大安(だいあん)「大いに安し」の意味。六曜の中で最も吉の日。もちろん不動産取引にも吉日とされるでしょう。
6赤口(しゃっこう、しゃっく)凶日。不動産取引は正午(午前11時から午後1時)は吉、それ以外は凶日とされるでしょう。そもそも訴訟や契約は避けるべき日ともいわれます。
取引日と六曜の吉凶

この吉凶の通りに取引の日どりを推奨しているわけではないですが、気になる方は参考にしてください。

吉凶を気にすべきは「契約日」か「決済日」か?

実際の不動産取引における日取りとしては、手付金を払って契約書を取り交わす「契約日」と、残代金を支払って正真正銘の自分名義になる「決済日」があります。

もし、お日柄を気にするとしたら、契約日か?決済日か?どちらが大事な日になるでしょうか?

不動産売買取引における法律行為としての重要度でいえば「決済日」でしょう。

売買代金の支払いがあり物件の引き渡しをする、つまり所有権が移転する日が決済日です。買主であれば所有者になる日、売主であれば所有者でなくなる日です。

契約日も重要ではありますが、契約そのものは売買合意して取引を行う売主と買主の約束をしたというだけですから、理屈というか筋としては決済日の方が重要といえるかと思います。

リアルな売買取引における日程の決め方

お日柄や吉凶について説明しましたが、実際の不動産取引の現場ではどうなのか?

一般的には、契約にしろ、決済にしろ、お客様が取引の日取りを決めるときは、仕事の予定を調整するのがまず先です。いくら大安がいいと言っても、その日は仕事で都合がつかないとか、相手方の予定もあるので、なかなか六曜の吉凶日優先というわけにいかないことが多いのが現実。

またふつうは決済は銀行でおこなうので、銀行休業日の土日祝日の取引が、物理的に不可能だったりもします。

とは言え、縁起は良いに越したことはないので、仕事と相手方の都合を優先して調整しつつ、日柄を選べるのであれば、良い日を選ぶというような流れになるでしょうか。

できれば良い日柄を。でも気にしない人が増えている。

マイホームを建てるとか、土地を買うとか、人生の中での一番の大きなイベントです。誰でもトラブルを避けたいですから、気持ちの面でも、日柄だけじゃなく、方位や家相や風水などの相談を受けることもあります。私自身は、すべてじゃないが、割と信じているタイプです。

ちなみに、自分が以前に土地を買ったときや家を建てたときは、方位も家相もみてもらって総合的にいろいろと決断しました。そのおかげかどうかわかりませんが、いまのところ気持ちよく過ごさせていただいております。

中には風水や家相などに振り回され過ぎて、逆に混乱を招いている人もいるので、依存しすぎるのもよくありません。

特に仕事が忙しい方は、そもそもお日柄を気にしない人もいらっしゃいますし、なにがなんでも大安吉日でという方も減っている気はします。

今回の六曜の話は、不動産取引の本筋の話ではないですが、縁起でもなんでも担げるものは担いで、最後には関係者全員がいい気持ちで取引が終えられればそれが一番いいですね。

ABOUT ME
山本 直嗣
山本 直嗣
春日井シティ不動産(株)代表
名古屋のお隣、春日井市で不動産業を営む。地元の鳥居松出身で鳥居松小柏原中OB。平成17年に春日井シティ不動産を創業し、不動産売買と賃貸管理を中心に1000件以上の不動産問題を解決。趣味はラグビー。
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