【マンション水漏れトラブル】床下配管の水漏れの責任と対処法
築45年超のマンションで水漏れトラブルがありました。お客様の階下の住人の方から「天井から水が漏れてる」と苦情が入ったようです。
分譲マンションで水漏れを起こしたら
ある日突然、階下の住人から水漏れのクレームが入ったら
お客様から連絡をうけ、すぐに水道業者さんを手配して現場に向かいます。下の住人の方の部屋に入ってみると確かに天井から水が漏れていました。
ところが、その原因を探ろうと上のお客様の部屋のどこをみても、水が漏れてるような箇所は確認できません。むむ?いったいどこから漏れてるの?
洗濯ホースが外れてたとか、排水口にものををつまらせたとか、個人の不注意で水をあふれさすのはよくありますが、お客様も心当たりがなく、水漏れの原因がわからない。もしや、お客様の部屋の両隣の方に原因があるかもと確認したが、やはり水漏れの原因となる気配はない。
でも下の階の天井からは水が漏れている。だったら床下が怪しいと、お客様の部屋のキッチンの床をめくってみることに。
すると、案の定、キッチンの床下が水浸しになっていました。床下排水管の亀裂が原因です。
お客様としては、普通に日常の生活をおくっていたら、ある日突然、床下配管のつなぎ目が経年劣化で亀裂していたという。故意や不注意でもなく、もちろん気づく由もなく、階下に水漏れを起こしてしまったわけです。
水漏れの責任は誰が負うのか?
水の出しっぱなしやホースの外れなど個人の不注意によるものは別として、設備配管そのものに水漏れの原因があった場合、マンション全体の共有の配管ならば管理組合が、お部屋の専有部分の配管ならば所有者が水漏れの責任を負うことになります。
責任を負うとは、修理費用や損害賠償はだれが払うのかということ。今回は、残念なことに、床下とはいえ、専有部分の配管であったため、お客様の個人負担で水漏れ被害の修復することとなりました。
このマンション全体で個人賠償対応の保険は入ってなかったのですが、お客様が個人賠償保険に入っていたのでそれで対応できたようです。もし、お客様が保険に入ってなかったらと思うとゾッとします。
誰にでも起こりえるトラブル。必ず賠償保険に加入を。
水漏れの原因となる箇所は、天井裏と床下の目に見えない部分なので、素人ではなかなか判断がむずかしい。
今回の件も、原因が特定できるまでは、お客様も、他の住民の方も、管理組合の理事長も不安だったと思います。このお客様は運が悪かったとしか言いようがないですが、これは誰にも起こりえることです。
他人ごとではありません。水漏れが起こるたびに、個人負担か組合負担かでぎくしゃくするより、できるならマンションの管理組合として個人賠償にも対応できる保険に加入しておくべきです。
水漏れが起こって、対処に困ったら、速やかに管理会社に連絡をしましょう。現場のことは、とにかく早く水道業者さんに調査してもらうのが一番です。